石橋湛山賞

石橋湛山賞は、(一財)石橋湛山記念財団により、東洋経済新報社と(一社)経済倶楽部の後援の下に、 1980年に創設されました。政治経済・国際関係・社会・文化などの領域で、その年度に発表された論文・著書の中から、 石橋湛山の自由主義・民主主義・国際平和主義の思想の継承・発展に、最も貢献したと考えられる著作に贈られています。

選考過程

政界・経済界・学界・マスコミ関係者から寄せられた推薦論文・著書をもとに、財団理事・評議員による選考委員会が授賞候補を十数点に絞ります。 この中から選考委員の奥村洋彦(学習院大学名誉教授)、叶芳和(経済評論家)、田中秀征(福山大学客員教授)、増田弘(立正大学法学部特任教授)、山縣裕一郎(東洋経済新報社 代表取締役社長)各氏の合議を経て、最終選考委員会の場で決定します。

2016年度(第37回)「石橋湛山賞」授賞作決定

『経済の大転換と日本銀行』
京都大学公共政策大学院教授
翁邦雄 著

 2016年度・第37回の「石橋湛山賞」(石橋湛山記念財団主宰、東洋経済新報社・経済倶楽部後援)授賞作は、京都大学公共政策大学院教授の翁邦雄氏による『経済の大転換と日本銀行』(岩波書店、2015年3月刊)に決定いたしました。
 日本銀行入行後、調査統計局企画調査課長、金融研究所所長等を務めた翁氏は、金融論が専門。多くの著書や論文を発表、また岩田規久男氏とマネーサプライ論争を行うなど、政策決定の現場を踏まえた専門家として積極的に発言されてきました。
 受賞作は『金融政策のフロンティア――国際的潮流と非伝統的政策』(2013年)に続いて、現在の「異常な金融緩和政策は果たして経済の拡大・発展に有効なのか」について、熟考された理論に基いて、日本経済の真の課題と処方箋を、わかりやすく述べています。デフレは表層的現象であり、日本経済の低成長の原因ではなく、日銀の金融緩和政策は人口減少、超高齢化という根源的で喫緊の課題から目をそらす方向に結果としてなっていると指摘しています。
 選考委員が一致して本書を推薦したのは、日本銀行が非伝統的金融緩和政策を、“出口”が見えないまま、このまま続けていくことにより、数年後に現出しかねない厳しい事態に警鐘を鳴らす役割を期待したからです。
 授賞式、ならびに記念講演は11月4日(金)、東洋経済ビルで行われます。選考過程、選評、寄稿「翁さんの人と仕事」等を、『自由思想』次号で特集します。

受賞者

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